電気分解、次に脱分極によって加圧気体状水素を製造するための電気化学的方法

本発明は、電気分解とそれに続く脱分極によるＨ＋イオンのＨ２への電気化学的転化によって気体状水素を製造するための電気化学的方法に関する。本方法は、単純かつ工業的な方法で、気体状水素の高い圧力、例えば＞８０ｂａｒを達成することを目的とする。これを行うために、本方法は、気体状酸素を生成するために電解液を電気分解する工程Ｅｌ、及びＨ２を生成しながら酸化−還元化学エネルギーを電気エネルギーに変換する工程Ｃｏを実施することから構成される。本方法において、・電解液は、酸化還元対（Ｍｍ+／Ｍ）に対応する金属ＭのＭｍ+イオン、及び酸化還元対（Ａａ＋／Ａ）に対応する脱分極添加剤ＡのＡａ＋イオンを含み；・電気分解工程Ｅｌは、アノードとカソードの間に電流を供給することによって開始し；Ａａ＋及びＭｍ＋は、それぞれ、電気分解工程Ｅｌの間にＡ及びＭの形態でカソード上に堆積され、アノードにおいて気体状酸素が放出され；・電気分解工程Ｅｌは、アノードとカソードの間の電流の供給を遮断することにより停止し；・Ａ、Ｍ、及びＨ＋イオンの間にミクロ電池が形成されて、変換段階Ｃｏに対応する脱分極効果が起こり、工程Ｅｌ中にカソードとして機能する電極において、Ｈ２の生成、並びにＭ及びＡのＭｍ＋及びＡａ＋への解離がもたらされ；・生成したＨ２を回収する。本発明はまた、かかる製造プロセスを実施するための装置、並びにこれらの装置の１つ及び電解液の幾つかの成分を含むキットにも関する。【選択図】なし